21.04 Onomatopoeia
Definition
「オノマトペ」 って聞いたことありますか。
音・声・動作・気持ち・状態を文字や言葉で表す「擬音語(ぎおんご)」や「擬態語(ぎたいご)」のことです。
- 犬の声「ワンワン」
- 緊張して「ドキドキ」する
- 恋人と「こっそり」電話する、とかですね。
辞書に載っている日本語の語彙は2,000語以上あります。日本人が日常的に使う言葉は400語から700語にも及びます。
例えば、「ゴロゴロ」というオノマトペには
なんといくつかもの用法があります。
その中には、
「猫ののどの音」から
「お腹が痛い状態」
「何もしないこと」
「たくさんある様子」など
Types
擬音語・・・音を表す言葉(実際に音が出る):ぎおんご
<例>猫の鳴き声は「ニャー」、ドアを軽くノックする音は「トントン」、ドアが閉まる音は「バタン」
擬態語・・・様子を表す言葉(実際に音は出ない):ぎたいご
<例>クリスマスのイルミネーションは「ピカピカ」、星は「きらきら」、暑い夏の太陽は「ギラギラ」
1.音を表すもの
人間や動物の声を表す「擬声語」
自然界の音や物音を表す「擬音語」
2.何かの動きや様子を表すもの
無生物の状態を表す「擬態語」
生物の状態を表す「擬容語」
3.人の心理状態や痛みなどの感覚を表すもの
「擬情語」
「擬声語」:ぎせいご
わんわん,こけこっこー,おぎゃー,げらげら,ぺちゃくちゃ等
「擬音語」:ぎおんご
ざあざあ,がちゃん,ごろごろ,ばたーん,どんどん等
「擬態語」:ぎたいご
きらきら,つるつる,さらっと,ぐちゃぐちゃ,どんより等
「擬容語」:ぎようご
うろうろ,ふらり,ぐんぐん,ばたばた,のろのろ,ぼうっと等
「擬情語」:ぎじょうご
いらいら,うっとり,どきり,ずきずき,しんみり,わくわく等
Rules
(1) The Five Forms
実は、この5つの型には「イメージのルール」がああります:
(1)ABAB 繰り返す型
「ゴロゴロ転がる」→石が坂(さか)を落ちている様子。
(2)ABっ 最後に小さい「っ」がつく型:一瞬で終わる、スピードが早いイメージ。
「ゴロッと転がる」→素早く(すばやく)一回転して転がる様子。
(3)ABん 最後に「ん」がつく型:軽い動作とか、動作が終わった結果の状態のイメージ。
「ゴロンと転がる」→弾むように一回転した石が今そこにある様子。
(4)ABり、AっBり、AんBり 最後に「り」がつく型:ゆったりとしたイメージ。
「ゴロリと転がる」→ちょっとゆっくり石が転がる様子を表します。
(5)母音が伸びる型:今も続いているというイメージです。
例:じいーと見つめる
(2) Dakuon and Seion
静音(せいおん) とは「゙」や「゚」が何もない音です。
濁音(だくおん) は「だ」や「ば」など、「゙」がつく言葉ですね。
例えば「きらきら」と「ぎらぎら」、どちらも光の印象を表わすオノマトペです。
- あの星は宝石みたいにきらきら輝いている。
- 太陽がぎらぎらと照り(てり)つけて汗が止まらない。
- プレゼントを持つ子どもの目はきらきらしていた。
- 彼の目は怒りでぎらぎらしていた。
静音、何もついていないものは、小さいもの・美しいもの・軽いもの・明るいものを表します。
濁音「゙」がついてるものは、大きいもの・汚いもの・重いもの・暗いものを表しているんです。
このイメージを覚えておいたら、例えば「かたかた」「がたがた」、「ころころ」「ゴロゴロ」など、見分けにくいオノマトペの違いがすぐにわかるんじゃないでしょうか。
ピカピカは自ら光を放っているものを表し、発光しているものや強い光を出すもの、そして傷や汚れがない状態、清潔(せいけつ)な状態を表します。
キラキラは反射(はんしゃ)している光、繊細(せんさい)な光、美しい光を表します。
瞬間(しゅんかん)的な強い光にはピカッ、瞬間的な弱い光や反射した光にはキラッを使います。
(3) Perception of Sounds
Rule | 音のイメージ | Example |
---|---|---|
濁音(だくおん) | 大きい、重い、鈍い(のろい)、汚い、パワフルなどのイメージ | 「ゲラゲラ」「ガハハ」:大きく口を開けて、大声で大胆に笑っているイメージ。 |
memo: 「清音」は、小さい、軽い、鋭い(するどい)、美しいものイメージ | ||
k、p、sがつくと | かたい、軽い、 乾いたイメージ | 「ケラケラ」:子供が高い声で軽やかに楽しそうに笑っているイメージ。 |
「クスクス」:小さい声で他の人に聞こえないようにこっそり笑うイメージ。 | ||
fがつくと | やわらかいイメージ | 「うふふ」やわらかい、やさしい、穏やかなイメージ |
母音 | 「a → o → e → u → i」の順に音量が小さくなる | 「わはは」:口を大きく開けて大胆に笑うイメージ |
「うふふ」「おほほ」:「う」や「お」を発音するときは「あ」ほど口を大きく開けていない。小さな口でお上品に笑うイメージ。 | ||
「いひひ」:口を横に広げて笑っていて、空気しか出ていない感じ |
Application in Grammar
副詞・Adverb+と
- 朝の太陽が、おっとりと雪原(せつげん)を照らしていた。
- 雷がごろごろと鳴り始めた。
引用・Quotation+と
- みんなに「アハハ」と笑われた。
- ゴキブリを見て、思わず「ギャー!」と叫んだ。
形容詞・Adjective+の
- ほかほかの肉まんが食べたいなあ。
- 彼女はばりばりのキャリアウーマンだからね。
副詞・Adverb+に
- シャツがびしょびしょに濡れてしまった。
- この道、がたがたになってるね。
動詞・Verb + する
- 汗で下着がじめじめしていて気持ちが悪い。
- 知らないうちに、うとうとしていた。
動詞・Verb + やる
- がんがんやっちまおうぜ。
- たまにはこうやってみんなで集まってわいわいやるのもいいよね。
指定詞(していし)・Copula+だ
- もう西瓜はうんざりだ。
- 徹夜続きでくたくただ。